女性のホームレスが少ない理由について調べたら自分にたどり着いた

ホームレスっているじゃないですか。

公園や駅、河川敷でダンボールを敷いて寝てたり、缶を拾いながら歩いてたり、ある程度都会だと駅前でビッグイシューを売っていたりする、あの彼ら。

そんな彼らをイメージするときって、だいたい「彼ら」…つまり男性であって、女の人をイメージすることってあんまりないんじゃないですか?

少なくともわたしは、ホームレスに対して男性のイメージしかない。女性のホームレスって、人生で1回しか見たことないし。

その1回も、もう10年近くも前の話。沖縄に出稼ぎしに行ったときに会った、ジブリ映画に出てきそうな、長い白髪を結ったおばあちゃん。那覇のゆいレール美栄橋駅の下にいたけど、今もいるのかはわからない。

ちょうど出稼ぎしてる頃に読んだ、村上龍の短編集『空港にて』に収録されている『駅前にて』という話の中に、女性のホームレスが少ない理由について男が説明する描写があった。

「どうか泊めてくださいって、女のほうが、頼みやすいんだよ。」

当時はそんなもんか程度にしか思っていなかったけれど、果たして、女性のホームレスが少ない本当の理由は何なのか?

10年越しに気になったので、調べてみました。

ホームレスの定義

そもそもホームレスとは、「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」のこと。

ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法、通称「ホームレス自立支援法」っていう法律があって、その法律内では、そう定義されてる。

ホームレスの人口と男女比

そんなホームレスは、厚生労働省の調査によると、2019年4月の時点で日本に4555人いるらしい。

うち1126人は東京にいて、1064人は大阪。都会のほうが生きやすいのか、都会だからホームレスになったのか、わからないけど両方の理由があると思う。

男女の内訳は、男性4253人に対して、女性171人、不明131人。不明者がみんな女性だったとしても、女性ホームレスは全体の約7%しかいない。

7%て。普通に考えて、少なすぎじゃないですか?

女性ホームレスが少ない理由

でも、女性ホームレスが少ないのには、ちゃんと理由があったのです。

性別的にハードルが高い

まずはこれ。

「か弱い女の子だから路上とかムリ〜」とかそういうことじゃなくて、いや、でもまあ、そういうことかもしれない。

女って、普通に生活してても痴漢にあったり、変質者に出くわしたりするんですよ。

そんな女がホームレスになった日にはどうなる?レイプされる一択です。

美栄橋のおばあちゃんホームレスみたいに、よっぽど性を超越した存在になっていないと、おそらく性的被害は免れられない。

道行く人どころか、ホームレスのおっさんにすらヤられるであろうことが、あまりにも容易に想像できる。

あとは生理だってあるし、体力的にも男性に劣る。

これらの理由から、長期にわたる女性の路上生活は、現実的にかなり難しいものがあると思います。

保護支援が男性より手厚い

で、上記の理由からかは知らんし、性差別の是非はさておきだけど、女性に対する保護支援は、男性より手厚め。

公的支援からNPOまで、いろんな支援ネットワークがある。

内容や数が足りているとは言い難い状況かもしれないけれど、そういった支援の手と繋がれる可能性は、男性より女性のほうが高い気はする。

あと、これも是非はさておきだけど、支援に頼るのも女性のほうが多いだろうし。

風俗や売春で日銭が稼げる

そして、そういった支援団体などと繋がれなかった/繋がることを選ばなかった場合が、そうです、風俗です。

風俗はおそらく、学もスキルもない女性が数万単位の日銭を稼ぐことができる唯一の仕事。

身一つで働けるし、給料は基本的に日払い。稼いだ金でホテルなりネカフェなりに泊まって、その日をしのぐことができる。

もちろん、「女は寝るだけで稼げるからいいよなぁ」という話ではありません。そう思う男性は、男が働ける風俗もあるから、そういった店を探して同性愛の方やおばちゃん相手に性を売ったらいいだけの話。

けれど、数で言えば、圧倒的に女性が働く側となる風俗店が多いから、女性は風俗で働くことになりやすい。

18歳以下でも、援デリやら家出少女の神待ち、JKリフレなどなど、おっさんとマッチングする手段なら無数にある。

よくも悪くも、その気にさえなれば、性を商品にできる環境が整っているのです。

女性はネカフェ難民になっているだけ

2018年の東京都の調査によると、都内だけでも一晩に4000人のネットカフェ難民がいると推定されています。

都内の一晩だけで、全国のホームレス人口に追いつく勢い。

そしてネカフェ難民たちは、ホームレスとしてカウントされてないという事実。

ネカフェ以外にも、ラブホやらおっさんの家やらで寝泊まりしてる子だっているだろうし、そう考えたら、法で定義されたホームレスには女性が少ないってだけで、ホームがレスな子、全然いる。

かく言うわたしも、よく言えば日暮らし、悪く言えばホームレス状態だったときが人生で2度ほどあって、そんなときは、やっぱりネカフェとか安宿にお世話になってた。公園で寝るのなんて絶対ムリ。

ラブホテルも一人で何度も泊まりましたよ。昼はデリヘルでラブホ、夜は寝るためにラブホ。デリヘルにはスーツケースを引いて出勤。毎日ラブホ、ラブホの繰り返し。

半月くらい東横インで生活してたときもあったけど、稼いだお金は支払いで消えていくから、宿泊代は2泊分ずつくらいを払いながらこまごま延泊。たぶん風俗嬢だってバレてただろうな〜。

それくらいお金があるなら部屋でも借りたらいいじゃん、って思われるかもしれないけれど、風俗で働いてたって社会的には無職だし、信用がなさすぎて借りられないんです。

思えば、とんでもない生活してたな。

そういうわたしみたいな人、わたしよりひどい状況の人が、今の日本にはいっぱいいる。ただ、見えてないだけで。

以上、女性ホームレスについて調べたら、図らずとも自分にたどり着いてしまったという話でした。

衣食住って言葉もあるし、やっぱり住むところがあるということは、まっとうな生活を送るには欠かせない条件なのかもしれません。え?当たり前?

でも、スーツケース1個で生きるのも、それはそれで面白かったよ。おすすめはまったくできませんが。

女性のホームレス事情、いかがお考えでしょうか。

ではまた。

 



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