とかく専門用語が多い風俗業界。
NS(ノースキン=コンドームをつけないこと)やら即尺(シャワー前にすぐフェラチオをすること)やら、生涯知らなくていいような用語が飛び交う業界です。
それは風俗の仕事で使われるグッズについても言えること。グッズ自体が専門用語化してる状態。
そんな、一般人は知らないのに風俗嬢は知っているお仕事グッズたちを、区切り悪く6つ集めてみました。
いくつ知ってる?風俗嬢ご用達グッズ6選
個人的には5個以上知ってたら風俗嬢説が濃厚。
あなたはいくつ知っていますか?
風俗のお仕事グッズ①:セぺ
まずはセぺ。使い切りビデとか、膣洗浄液とも言う。
セぺは正式名称「プチシャワー・セぺ」という商品で、類似品はほかにもあるけど、使い切りビデを総称してセぺと呼ぶことが多い気がする。
少なくともわたしの働いてきた店はそうだったんだけど、皆様のところはどうでしょ?
使い方は簡単で、ノズル部分だけ膣内に入れて、やわらかいボトル部分をギュッと握ると、ノズルの穴から精製水が出て膣内を洗える仕組み。便利だし清潔。
セぺはドラッグストアなどでも市販されてて、風俗嬢じゃなくても使ってる人は普通にいる。
ただ、やっぱり使う頻度が全然違うんじゃないでしょうか。
だいたいの人は生理を早く終わらせたいときとか、たまには洗っとくか〜みたいな感じで使うと思うんですけど、風俗嬢、とくにNN(生中出し)ソープ嬢だと、プレイの後に毎回使う人もいるくらい。
でも、中身は普通の精製水だから、膣の自浄作用も落ちるし、多用するのはあんまりよくないらしい。
わたしはNN嬢ではなかったのでソープ時代は使ってなかったけれど、デリヘルでカンジダ膣炎になったときに使ってました。
あとは普通に、生理5日目とか。早く終わるしスッキリするので、非風俗嬢の皆様にもおすすめです。
風俗のお仕事グッズ②:インクリア
そしてこちらは、①のセぺとセットで使われることも多いアイテム、インクリア。
セぺが精製水で菌を洗い流すのに対して、インクリアは乳酸入りのジェルを膣内に注入して自浄作用を補うイメージ。
普段はインクリアだけ使って、3日に1回くらいセぺの後にインクリアという使い方が理想的(わたしの中で)。
インクリアの使い方はタンポンと一緒。タンポンの綿部分がジェルになっただけ。タンポン使ってたら誰でも使える。使ってなくても、たぶん使える。
男、これ見てますか?タンポンとか知らんよね。膣の中にぶっ挿すタイプの生理用品です。
インクリアは、タンポン以上に適切な伝え方が見当たらないくらい、見た目も使い方もタンポン。
「タンポン」がゲシュタルト崩壊し出したので、インクリアの説明はこのへんで。
風俗のお仕事グッズ③:海綿
お次は海綿。かいめん、と読む。
メイク用のスポンジとしてドラッグストアで売っているのを見かけるけれど、風俗では、この海綿を膣の中にぶち込んで使う。
使うのは、生理のとき。ピンポン球くらいの大きさに切った海綿を水に濡らしてギュッと絞って、それを指で膣の奥に押し込むと、あら不思議、血が止まります。
1回入れたら2、3時間くらいは入れっぱなしでOK。
で、これがまったく気づかれない。風俗ですから、そりゃ指を入れられることもあるわけだけど、よっぽど奥まで突っ込まれない限りは、ほぼほぼ気づかれないらしい。
それどころか、舐められても大丈夫らしい。ニオイとか。
膣の奥に置くから「出てこなくなったらどうしよう…」って最初はかなりの人が思うらしいけれど、血の重みでそのうちズルンと落ちてくるらしい。
どうしても出てこなかったら、膣内に向かってシャワーを当てるか、店のスタッフにお願いする。スタッフさんは慣れてるから出すのを手伝ってくれるらしいけど、まあ、普通に嫌ですね…
わたしはやる気のない風俗嬢だったので、生理のときは普通に休んでたから海綿とは縁がなかったけれど、使ったことがある子はみんな絶賛してた。
でも、普段から使っているという話を、一度も聞いたことがないのはなぜだろう。
風俗のお仕事グッズ④:リンスキン
膣にぶち込むアイテムばかりを紹介してきたので箸休め。
リンスキンは、1枚ずつ密閉包装されている、洗浄液をたっぷり含んだウェットコットンです。
リンスキンもセぺ同様に、類似商品全般をさして使われる場合が多いと思う。あるいは、洗浄綿とか清浄綿なんて言うことも。
デリヘルとかソープ、セクキャバだったら、お客さんに舐められたとこはリンスキンでふきふき。シャワーを浴びられないときに重宝します。
あと、ピンサロ嬢はチンコを拭いたりするのにも使う。
リンスキンもドラッグストアで市販されてます。本来であればケガの消毒や、赤ちゃんの体を拭いてあげるためのものらしいですけど、まさかチンコを拭くために使われることになるとはね。
というかコロナの今こそ、こやつ、けっこう活躍するんじゃないでしょうか。個別包装だから持ち運びにめちゃ便利です。類似品もいっぱいあるよ。
風俗のお仕事グッズ⑤:グリンス
お次は殺菌消毒効果のあるボディソープ、グリンス。
これで自分の体も洗うし、お客さんの体も洗う。風俗嬢は殺菌第一。一にも二にも、とにかく殺菌。
ってか、殺菌に重きを置きまくる風俗嬢御用達アイテム、本当、コロナ対策に最適すぎじゃないですか?
たぶんだけど、グリンス派とクリアレックス派がいる。わたしはクリアレックス派。
風俗のお仕事グッズ⑥:ウエトラ
そして栄えあるラストは、ウェットトラストこと、ウエトラです。
ウエトラは、無味無臭の潤滑ゼリー。インクリアみたいに膣の中にジェルを入れて使う、いわゆる仕込みローションです。しばらく経つと、濡れてるみたいにトロッと出てくる。
それにしても、ウエトラ、風俗嬢以外で使ってる人いない気がする。
したくもないセックスで「なんで濡れないの?」とか男に言われて、悩んでいる人は使うのだろうか?悪いこと言わないからやめときなって、そんな奴。
わたしもソープで働いてたときは、プレイのたびに、ウエトラ使ってました。
わたしの大事な大事な御マンコちゃんを、「濡れにくいの?」とかくだらない理由で、乱暴にかき回されたりしたくなかったので。
いきなり触られて気持ちいいのはAVだけです。幻想です。AV男優だってみーんなそう言ってるのに、見てる側の男は、いつまで経っても都合のいいことしか見えてない。
風俗では本当に、生涯童貞みたいな男が山ほどいることを、嫌になるほど学ばせてもらいました。
「もう濡れてるね」「キスだけで感じちゃったの?」
んなわけあるかよ。ウエトラ仕込んどいてよかった〜。
しかし、こういう馬鹿げた問いかけにウンとかスンとか言ってるだけの我らにも、彼らの童貞度を助長してしまった責任はありますね。
AVで謎の学びを得て、風俗で実践、風俗以外でもそのまま…みたいな流れの助長。
でも、童貞男は風俗嬢じゃない女性相手にも童貞プレイを繰り広げて嫌われるから、また風俗に戻ってきて、わたしたち風俗嬢が責任をとることになると思います。最悪か?
女の子たち、嫌なこと、痛いことされたら、ちゃんと声あげていこうね。
コロナ対策にぴったり?風俗のお仕事グッズ
今回グッズをまとめていて思ったのは、菌から身を守るリンスキンやグリンスあたりは、本当、コロナ対策にピッタリだなということです。
あとは、どれも風俗を辞めたとたんに使わなくなったな、ってこと。セぺ、今度久しぶりに使ってみようかな。
あなたはいくつ知ってましたか?
5個以上知っていたあなたは、風俗嬢か業界関係者、あるいは風俗好きのおっさんです。
ではまた。