わたしの働いてたデリヘルが潰れてた(前編)

タイトルの通りです。ただの思い出話。

もう10年以上も昔、関東某所のデリヘルで足掛け8ヶ月ほど働いてた。初めて風俗の世界に足を踏み入れた先がそのデリへルで、ウェブじゃなくてナイトワーク系の求人誌で見つけた店だった。

信じられます?今ほどネットが発達していなかった時代は、みんな紙で風俗の求人を探していたんです。で、風俗の求人誌は街に出なければ手に入らない。Amazonでポチとかできない、だってAmazonまだないから!

だからコンビニ(さすがにもうあった)に行ってフリーペーパーのラックとかを見るんだけど、風俗の求人を探している人だと思われたくないが故に挙動が不審。逆に店員にめっちゃ見られる。

当時のナイトワーク情報誌は、100円など少額ながら有料のものもあって、一応それも目を通しておきたいから、さも「わたしはキャバクラで働きたいんですよ~!」って顔して、さして興味もないほかの雑誌で情報誌を隠しながらレジに持っていく。まあ、バーコード読み取りのときに、あっけなく表に出されてしまうんだけど。

そうこうして選んだ店が、そのデリへルだった。

風俗で「3ない」求人を選ぶやつは相手の立場で物事を考えられないバカだといった主旨の記事を先日書かせていただきましたが、わたしももれなくバカでした。そのデリへルはさすがに「脱がない」とは書いてなかったと思うけれど、デリヘルだなんてどこにも明記はしてなかった気がする。たしか。

で、別に高級店でもなかったし、わたしもまだ23歳とかだったので、まあ受かる。その日のうちに実技講習があったような。事務所近くのマンションの一室で下着になって写真撮影した後に、さっきまで面接してくれてた50歳手前のおっちゃんがいきなり脱ぎ出すものだから思考停止。何そのコミュニケーションの形?

講習という名の下に触られたり触らさせられたりしながら、気に入られなきゃとか、拒否したら何されるかわからないぞとか、いろんな思いが錯綜してた。「仕事のときはダメだよ」とか言われながら最後までしたような気もするけれど、そのへんは正直あんまり覚えてない。それを言うならこちとら今も仕事ですが?お金もらえなかったけど。

怖いとか不快以前に、わたしはなぜこんなことをしているんだろうと思った。思うと同時に、すべて自分が招いた結果だと腹をくくった。

講習後ほどなくして、まゆみちゃん(21)としてデリ嬢デビュー。微妙にサバ読みさせられる。若さは絶対的な価値だと知る。

酔ったおじさん相手は嫌だなぁと思って、昼のシフトを希望した。このあと働いたヘルスとかソープでも、わたしはずっと昼番嬢。酔客は体の扱いが乱暴そうだし、汗やら煙草やらで臭そうだ。なのに昼とバックが一緒だなんてやってられんという理由による。

一応知らない人のために説明しとくと、デリへルという業種は完全歩合制。ほとんどの場合、時給や保証給などは一切なくて、バック率という概念のもとに給料計算がなされる仕組みになっている。

たとえばお客さんが1万円払ったとして、バック率が70%なら女の子の手取りは7000円。風俗業界全般的に50~70%程度のバック率が相場らしい。給料は日払いが普通なので、必然的に風俗嬢は金遣いが荒くなる。

店は60分コースで遊んでいく人が多くて、お客さんが払う額は忘れたけれど、バックは9000円か1万円。さらにネット指名で1000円、本指名だと2000円が全額もらえた。詐欺求人だったわりにはそう悪い条件の店でもなかったし、そこそこ繁盛もしてたと思う。1人もつかないで帰ることはなかったし、出勤したら2、3万はもらうことができた。わたしはそのお金で毎日モスバーガーに寄って、日記を書いてから帰った。

 

後編:デリヘルで出会った女の子やスタッフ、辞めるまでとその後の話に続く~

 



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