レベルの低さ日本一の風俗・デッドボールのアボットに泣かされた話

アボットさんって知ってますか。画像の人です。たぶん日本一有名な風俗嬢で、「池袋デッドボール」ってデリヘルで働いてる。働いてた。2019年11月19日に、39歳で現役引退されたそうです。今はデッドボールのスタッフとして働いているとのこと。

デッドボールは風俗のメッカ・鶯谷に1号店があるデリヘル(ホテヘルかも)で、西川口・池袋・五反田にも店舗がある。店のキャッチコピーは「レベルの低さ日本一の風俗」。実際「こ、これは…」と思わざるを得ないレベルの女の子がたくさん在籍していて、店のほうも罰ゲームや肝試し的な利用戦略で売り出してる。

そんなデッドボールで働いていたアボットさん、通称アボちゃんが有名になったきっかけは、2014年に放送されたフジテレビの番組『刹那を生きる女性たち 最後のセーフティーネット』。3人の貧困女性に密着取材したドキュメンタリーで、アボちゃんはその日暮らしの風俗嬢として番組内に登場してた。

 

とにかくキャラが強烈だった。愛嬌こそあるが、お世辞にも綺麗とは言えない容姿。歯はないし、髪型は変だし、ずんぐりむっくりしてて、思いっきりガニ股で歩く。仕事は時給1100円の清掃バイトと風俗の掛け持ち。家がなくて店で寝泊まりするような生活で、あげくの果てには歌舞伎町で路上売春して逮捕される始末。めちゃくちゃだったけど、必死に生きてた。番組は放送後の反響も大きく、第23回FNSドキュメンタリー大賞獲得の追い風もあって、アボちゃんは瞬く間に有名になった。

わたしは、飲食店でたまたま番組が流れていたのを観ていて、アボちゃんを知った。泣きそうだった。全然、他人事とは思えなかった。わたしもその日暮らしのホームレス生活をしていたことがあるし、借金に追われて正常な判断ができなくなったりとか、それでどんどん沼にハマって抜け出せなくなる感覚とか、思い出しただけで今でも怖くてつらくて消えたくなる。

わたしはずっと、人に対して「風俗なんかで働いちゃダメだ」って思ってるけど、それと同時に、わたしをどん底から救ってくれたのは間違いなく風俗だとも思ってる。風俗で働くこと自体がどん底なんだけど、そのどん底の住人たちは、ダメなわたしにも優しかった。アボちゃんもきっとそうなんじゃないか。番組放送後、アボちゃんには予約が殺到した。予約者の中には吉原で働くソープ嬢もいたという。彼女たちはロングコースでアボちゃんを指名して、焼肉を食べに連れ出したそうだ。どん底を知る人は、いつだって、どん底を生きる人に優しい。

デッドボールはアボちゃんのことを「歯がないばか」として売り出してた。番組をアーカイブしたYouTubeのコメント欄にはそのことを否定するコメントもあるけれど、わたしはデッドボールを悪くは思わない。アボちゃんは番組のおかげで人気風俗嬢となったけれど、そうでもなければ、お涙頂戴でブスにお金を払うほど世の中は優しくない。指名がなければ稼げないし、店の経営だってままならない。デッドボールは「うちにはこんな地雷嬢がいますよ、やばいでしょう、ほら、怖いもの見たさで一度どうですか?」というスタンスがあって初めて成り立つ商売なのだ。その構図は、まさに現代の見世物小屋そのものだ。もちろん、在籍嬢はデッドボールの優しさをちゃんとわかっているだろう。

 

デッドボールの求人動画を見て、またちょっと泣きそうになった。アボちゃん、今さらだけどご卒業おめでとうございます。生きるのって面倒くさいけど、どうせ生きるなら、できる限り笑って過ごしたいよね。

もちろん、これを読んでるあなたも。ではまた。

 



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